
カリフォルニア(私たちの場合はサンフランシスコ)からニューヨークへは、飛行機なら約6時間。けれど、列車で移動するとなると、遅延や乗り継ぎを含めて「丸4日」かかります。思っていたより、ずっと大変な旅になりそうだと気づきました(笑)。しかも、調べてみると費用は格安航空券より高く、手配もなかなか複雑。母は高齢で、長時間の列車旅に耐えられるのかという不安もありました。
それでも、どうにか夢の実現に向けてプランを続けました。ここで得た経験が、同じような旅を考えている方の参考になればうれしいです。
列車チケットの手配:アムトラック(Amtrak)の予約方法と注意点
アメリカ大陸を列車で横断するには
調べてみると、アメリカ国内は列車とバスを乗り継ぐことで、ほぼどこへでも行けることがわかりました。今回、サンフランシスコからニューヨークに列車で向かう場合、選択肢はアムトラック一択。ただし、直通路線はなく、途中でシカゴで乗り換える必要があります。
サンフランシスコからシカゴまでの列車は、アムトラックの中でも特に人気のあるカリフォルニアゼファー(California Zephyr)。壮大な景色が楽しめることで知られる路線です。
一方、シカゴからニューヨークへは、レイクショアリミテッド(Lake Shore Limited)やカーディナル(Cardinal)などいくつかの経路が選べます。今回はせっかくなので、アメリカ五大湖沿い通るレイクショアリミテッドにしてみました。
個室のかたち、それぞれの旅のかたち
路線を決めた後は、チケットの手配ですが、これには苦労しました。どんな席を取ったらいいのかわからなかったからです。調べてみると、アムトラックには、飛行機と同じくコーチクラス(Coach class)とファーストクラス(First class)があり、コーチクラスは、リクライニングできるだけの座席、ファーストクラスは、食事や飲み物もセットの個室とわかりました。
ファーストクラスの個室にはいくつかの種類があります。一番リーズナブルな狭い個室がRoomette。それより少し広いBedroom(シャワー付き)、4人までOKのBedroom Suite(シャワーとトレイ付き)、Family Room(トイレとシャワーは部屋にはなし)の4種類。少し広めの部屋で、家族や友人と一緒に過ごす旅も楽しそうです。
私たちは、Roometteの個室にしました。シンプルな鍵付きの狭いスペースですが、プライバシーが守られ、安心できそうなこと、また、昼間の座席が夜間はベッドとして利用できるので、狭くても問題なさそうかなと思ったこと、朝夕の食事が含まれているのもいいなと思いました。
(参考)*アムトラック公式ウェブサイトはこちら、座席の詳細:コーチクラス、ファーストクラス
列車の旅の価値とは?
私たち2人分の料金は、カリフォルニアからシカゴまでのカリフォルニアゼファーが約1,500ドル(2024年時)。シカゴからニューヨークのレイクショアリミテッドは800ドルほど。
これが高いのか、安いのか、チケットを取った時点では正直、よくわかりませんでした(笑)。けれど、景色も食事も寝場所もセットだと思うと、納得のいく金額だったように思います。
帰路は飛行機でサクッと帰ることにして、チケットを取りました。ニューヨークからサンフランシスコ直行の所用時間は、なんとたったの6時間! 行きの列車移動と比べると、約10分の1の時間!。さらに、早めに予約した格安航空券は、列車のチケット代の約3分の1でした(笑)。旅行の仕方にもここまで選択肢があるとは、まさに新しい発見でした。シカゴとニューヨークのホテルも手配も終わり、準備完了です。
次は、『カリフォルニアからシカゴへ、アメリカ横断の旅がスタート!』